導音



ざっくり説明

導音とはスケールの基準となる音に対して、半音下(7番目の音)のこと。

ドミナントモーションを引き起こす要因の一つ。


がっつり説明

導音とはスケールの基準となる音に対して、半音下の音(7番目の音)のことを指しています。

Cメジャースケールで説明します。



Cメジャースケールでいう所の導音は『シ』の音です。

画像で記されている通り、シは基準となるドに対して半音下(ドから数えて7番目)の音であることがお分かり頂けると思います。


導音はスケールを構成する音の中でも特に重要な音とされています。

これは導音がドミナントモーションと深く関係があるためです。

ドミナントモーションとは、進行感や展開感、終始感や解決感を生み出すコード進行です。

具体的には、不安定感を伴うドミナントから、安定感のあるトニックへと移動するコード進行のことを言います。(詳しくはドミナントモーションを参照)



ドミナントモーションが成立する条件は2つあります。

  1. 増四度トライトーンへの半音での解決

  2. 完全5度下(完全4度上)の関係


導音は1つ目の「半音での解決」で関係があります。



上の画像を見てください。

G7コード→Cコードでドミナントモーションを解説した画像の一部です。

画像上の矢印で示されてるように、G7コードを構成する『シ』の音と、Cコードを構成する『ド』が半音の関係となっています。

そしてCメジャースケールでは、『シ』は導音です。

このような 導音の『シ』の音から、半音上の『ド』の音に解決する作用は、ドミナントモーションを生みだす要素で最も重要と言われています。


まとめ

スケールの基準となる音に対して、半音下(7番目の音)のことで、ドミナントモーションを引き起こす要因。特に重要な音。