ソロギターアレンジ:『チューリップ』

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楽曲紹介

童謡をソロギターで弾いてみようシリーズ、今回は『チューリップ』をソロギターアレンジしました。

『チューリップ』は作曲・井上武士、作詞・近藤宮子の童謡です。チューリップと言えばこの曲ですし、日本広しと言えども、この曲を聴いたことはない人はほとんどいないのではないかと言えるほどに有名な曲ですね。多くの人が幼稚園や保育園、小学校でこの曲を歌ったことがあるのではないでしょうか。

『チューリップ』は少し悲しい物語があります。作詞者の近藤さんは1999年までご存命だったのですが、実は歌詞の著作権は消滅してしまっています。一般に著作権の保護期間は没後50年ですから、本来は2049年まで保護されるはずなのですが、複雑な経緯があり、パブリックドメイン化されています。

『チューリップ』1931年に発表されましたが、当時は無名著作物として公表されました。そのため長年、作者不明の楽曲は日本教育音楽協会が権利者として認められていました。そして著作権が切れる1981年に、同協会が『チューリップ』の作詞者を第三者に変更したことに対して、近藤さんは自分が作詞者であると名乗りを挙げ、裁判を起こします。1993年に勝訴し、正式に作詞者として認められることとなりました。ただし作詞者としては認められたものの、既に著作権の保護期間は過ぎていたため、権利は既に失っていたのです。

以前、『こいのぼり』をソロギターアレンジし、記事を書くために下調べをしていて、前述の経緯を知りました。戦前・戦時中の複雑な経緯があるにせよ、著作者の権利が十分に守られない事象は非常に残念に思います。ちなみに私は、TwitterでJASRAC管理楽曲の演奏動画や、ソロギターアレンジした譜面動画をアップロードしていますが、JASRACに許諾を得てやっています!

個人的な話ですが、チューリップは幼稚園に通っていた頃に歌った記憶があります。当時はどの花ががチューリップかも分からず歌っていていたような気がします。また関係ない話ですが、小学生の頃に母にチューリップを贈ろうとして花屋を訪れて、当時の私としては高価でとても買えなかった記憶がありますね。

さて今回のソロギターアレンジですが、原曲のシンプルな雰囲気を大切にアレンジしました。みなさまのイメージからそれほど外れてはいないのではないでしょうか。この曲を弾いて、子供の頃を思い返してみてはいかがでしょうか。