ネイルケア
ソロギターと爪
ソロギターは爪の部分を中心に弦を弾くことは、ソロギターとはの項目で述べた通りです。※詳しくは『ソロギターとは』をご確認ください。
ソロギターを初めたばかりの方や、アルペジオ等の奏法が中心の楽曲の演奏であれば生爪でのプレイも問題ありません。
ただ以下に該当する演奏をすることを考えているのであれば、しっかりとネイルケアをすることをオススメします。
項目 | 説明 |
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大きな音を出したい |
人前で演奏する等で大きな音を出したい方はネイルケアをオススメします。 大きな音を出そうとすると、ついつい力んで演奏してしまい、爪に負荷がかかりすぎることがあります。 ネイルケアをすることによって、爪が割れてしまうことを予防することができますし、爪全体の強度が高まることで大きな音が出せるようになります。 |
ストローク等の特殊奏法を多用する楽曲を演奏したい |
特殊奏法によっては爪へのダメージが心配される場合があります。 例えばストロークを多用する楽曲であれば、爪が削れる・割れることを防止するために、ネイルケアをオススメします。 |
演奏スタイルや楽曲に合わせてネイルケアを検討してください。
ネイルケアとは
コーティング剤
ネイルケアとは爪の表面にコーティング剤を塗り、爪を保護することを指します。
爪をコーティングする方法はいくつかあります。
以下がネイルケアとして一般的によく用いられるコーティング剤を整理した表です。
項目 | 説明 |
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スカルプチュア |
とても硬いため、大きな音を出したい方にはおススメです。 ただ硬すぎることが原因で、スカルプチュア自体が割れてしまうことや、爪とスカルプチュアとの間に空気が入って浮いてしまい、剥がれやすい傾向があります。 |
ジェルネイル |
スカルプチュアに比べると柔らかいのですが、柔らかいといってもソロギターを演奏するための十分な硬さがあります。 また爪との間に空気が入りづらく浮きづらいため、長持ちします。 |
ちなみに私はジェルネイルを愛用しています。
※以前はスカルプチュアを使用していました。
ネイルケアで用意するもの
ジェルネイルでネイルケアを行う場合は、以下の道具が必要となります。
UVトップジェル
コーティング剤であるジェルネイルそのものです。
1000〜2000円で購入できます。
私はNaility!を使用しています。
UVライト(LEDライト)
UVライトはジェルネイル等のコーティング剤を固めるための機器です。
1000〜3000円で購入できます。
私はリュミエラのものを使用しています。
ヤスリ
ヤスリは2種類必要になります。
1つ目は爪を削る用です。固めたジェルネイルの形をと整えたり、爪の長さを調節する時に使います。
2つ目は爪を磨く用です。ジェルネイルのツヤをなくすために使います。
1000円程度で購入できます。
私はBuiteeのセットものを使用しています。
瞬間接着剤
個人的に、最後の仕上げとして使っています。
爪とジェルネイルの間に空気が入って、ジェルネイルが浮いてきてしまわないようにするために使います。
接着剤を使うことで、ジェルネイルを長持ちさせています。
私はアロンアロファを使用しています。
ネイルケアの手順
ジェルネイルを使ったネイルケアの具体的な手順を説明します。
ネイルケアの対象とする指は、弦を弾く手(一般的には右手)の4本の指(親指、人差し指、中指、薬指)です。
1. 爪の長さを整える
ジェルを塗る前に、まずは生爪の長さや形を整えます。
これはジェルを塗った後に長さや形を整えようとすると、固まって硬いジェルを広範囲に渡ってヤスリがけをしなければならなくなるため、これを避ける狙いがあります。
調整後です。
私は爪の長さはこれぐらいが好みです。
2. 爪の表面をヤスリで削る
ジェルネイルを塗る前に、爪の長さや形を整えるとともに、爪の表面を軽くヤスリがけしましょう。
ヤスリがけは爪の艶がなくなり、白くなる程度で良いです。これは爪表面の汚れなどを取り除くとともに、爪に軽く傷をつけることによって、爪とジェルの密着度を高める狙いがあります。
ヤスリがけは爪の光沢が消える程度で大丈夫です。
3. ジェルネイルを塗る
爪にジェルを塗ります。
ジェルを塗る際の注意点としては、ジェルを塗りすぎないように気を付けましょう。一度に塗りすぎると固めた時に表面だけが固まり、中まで固まりません。
付属のハケで塗ります。
ジェルネイルを塗った後です。
私はジェルネイルの厚さはこの程度が好みです。
4. ジェルネイルを固める
ジェルネイルを塗った指にUVライトを当ててジェルネイルを固めましょう。
ライトに当てる時間はジェルによりますが、概ね数十秒から1分程度で固まります。
ジェルが固まった直後は、ジェルの残留物がある場合があるため、ティッシュで表面を軽く拭きましょう。
私は次の項番5に移る前に1〜2時間程度時間空けています。これはジェルの表面が固まっていたとしても、内部では固まりきっていない場合があるため、ジェル全体が完全に固まり切るために確保する時間です。
内部まで固まるまでに必要な時間は、ジェルやUVライトのブランド・メーカーによって異なりますので、ご自身の環境に合わせて時間を調節してください。
私の使用しているジェルネイルは約1分で固まります。
5. ジェルの形を整える
削る用のヤスリを使って余計なジェルを削り、形を整えます。
ジェルの形は演奏にダイレクトに影響が出るため、爪の先や表面等、くまなくやりましょう。
ヤスリがけはガリガリやらないことがコツです。優しく少しずつ削りましょう。
形を整える時の注意点としては、項番4でも触れましたが、ジェルが十分に固まってから行ってください。内部まで固まっていないまま削り始めてしまうと、ジェルが剥がれてしまうことがあります。
ジェルネイルを塗った直後は厚さにムラができています。
ヤスリがけをして形を整えた後です。
6. 接着剤を爪とジェルの境界面に塗る
ジェルを塗ることに加え、私は個人的に接着剤を使っています。
ジェルは爪との境界面から徐々に剥がれてしまいます。
特に爪の先は日常生活の中で無意識のうちに色々な場所に触れているため、とても剥がれやすいです。そこで爪とジェルの間に接着剤を塗ることによって、両者の密着度を高めて剥がれにくくしています。
接着剤を綿棒で少量掬います。
爪先に接着剤を塗っていきます。
7. 仕上げ
最後の作業として、磨く用のヤスリをつかって爪を整えます。
項番6で接着剤を使っている場合は、接着剤でボコボコになった箇所を磨いて整えましょう。
人差し指完成です!
以上がジェルネイルを使ったネイルケアとなります。
爪の強度が欲しい時があります。例えばストローク中心の楽曲を演奏する場合です。その場合、私はジェルを2度塗りして厚みを出します。具体的には項番1〜4を行った後、改めて項番2〜4を繰り返すことで2度塗りしています。