ソロギターのための事前知識

ソロギターを始めるためには2つの知識があれば大丈夫!

ソロギターを始めるためには、どうしても音楽の知識が必要となります。

このページではソロギターを始めるための知識を、2点にフォーカスして整理します。

  1. 音の長さ

  2. 音の高さ

基本的な記号が読み取れるようになれば、すぐにソロギターを始めることができます!

音の長さ

音の長さは五線譜上に音符・休符で表現されます。

音符・休符は音の長さによって種類が分けられています。

表の中で最も長い音を意味している音符(休符)は全音符(全休符)です。

表の中で最も短い音を意味している音符(休符)は16分音符(16分休符)です。

実際は16分以降も、32、64…と続いて細かくなっていきますが、ソロギターでは、32分以降の音符、休符はあまりでてきません。

ですから16部音符・休符までをしっかり確認しておきましょう。

音符・休符のそれぞれの長さを確認したところで、長さの関係を整理します。

音符のピラミッドです。音符の長さが解らなくなった時に参考にしてください。

付点の音符・休符の長さ

スコアで使われる付点の音符・休符の音の長さについて説明します。

長さごとに種類が分かれています。下の画像を見てください。

付点がついた音符の長さは、付点が付いている音符の長さ+その半分です。

つまり付点4分音符なら4分音符+8分音符ということになります。このルールは休符も同様です。

ソロギターに関しては付点16分音符はあまり出てこないです。

付点全音符や付点全休符も出てきませんね。

音の高さ

音の高さは五線譜上の位置によって表現されます。

音符が高い位置にあれば高い音を意味し、低い位置にあれば低い音を意味しています。

音の高さは「ドレミファソラシド」表記の音階で表現されることが一般的です。

しかしギターにおいては「CDEFGABC」表記の音階で表現されることが多々あります。

日本では「CDEFGABC」表記は馴染みがないですが、ギター界隈ではこちらが主流ですので、しっかりとマスターしましょう!

ギターと音の高さ

ギターは6弦から構成される楽器ですが、このギターという楽器の特性上、やっかいな問題があります。

そのやっかいな問題とは、どの弦のどのフレットから、どのぐらいの高さの音が出るかがイメージしにくいという点です。

本題に入る前に、ギターという楽器の性質について、簡単に触れておきたいと思います。

ギターの音の高さはイメージしづらい

スタンダードチューニングの場合、6弦よりも1弦の方が高い音が出るのは確実ですね。また開放弦よりも押弦した時の方が高い音が出るということもわかりますよね。

では、1弦の開放弦(0フレット)の音と、3弦の7フレットを押えた時の音はどちらが高い音かイメージできますか?

正解は1弦の開放弦です。

  • 1弦の開放弦の音:E(ミ)

  • 3弦の7フレットの音:D(レ)

なんとなく3弦の方が高い音が出そうですが、何も押えていない1弦の方が高い音が出るんですね。

このように各弦で出る音の高さはなかなかイメージがつきにくいということがお分りいただけたかと思います。

どのフレットからどんな音が出るか

スタンダードチューニングの場合の、各弦から出る音の高さを整理しましょう。

下の画像を見てください。


こうして眺めてみると、6弦の音がかなり低く、1弦の音がかなり高いことがわかりますね。また12フレットで音階のサイクルが一巡していることも分かりますね。そして先ほどのクイズも上図から1弦の方が高いことが確認できますね。

TAB譜と暗譜

実はソロギターを演奏する際に、今押さえているフレットからどんな音が出ているかを意識しなくても演奏ができてしまいます。

これはソロギターには五線譜表記だけでなく、TAB譜という表記方法があるためです。

TAB譜に関する説明は次ページで行いますが、端的に説明すると、五線譜で示されている音を出すために、どの弦のどのフレットを押さえればいいかを示すものです。

奏者が五線譜で示されている音を出すために、奏者が自らどのフレットを押さえればいいかを考える必要がないため、お手軽に演奏できます。

奏者が音の高さと押さえるべきフレットの位置の関係について考える必要がないということは、演奏を手軽に楽しむためのメリットですが、デメリットでもあります。

それは運指を覚えるための手がかりが減ってしまうという点です。

運指を覚えるためには、いくつかアプローチがあります。

  1. 指(手)の形を意識しながら覚える

  2. 音の高さも合わせて覚える

①は運指を丸暗記するアプローチです。ですから繰り返し練習して覚えていく必要があります。

②は押さえる指をある程度論理的に導くアプローチです。これは弾くべき音の高さを覚えていて、かつどのフレットからどんな音が出るかを理解できていれば、ある程度押さえるべきフレットの判断がつくという意味です。

①のアプローチで楽曲全体の運指を丸暗記するということは、想像以上に困難です。

ですから①である程度の流れを覚え、細かい部分は②のアプローチでカバーするというやり方が理想的と言えます。

音の高さとフレットの位置を考えないということは、暗譜する際の手がかりが減ってしまうことにもなります。

ソロギター上達のためには五線譜も見る

個人的な意見ですが、ギターのどの弦でどの音が出るかが分かりづらいという特性は、ギターという楽器の習得を難しくしている一因だと感じています。

自分がどんな音を出そうとしているかも分からない状態で、TAB譜に示されるがままにフレットを押さえて続けても、なかなか記憶には残らないですし、コード進行等の音楽理論的な理解・解釈が深まらないため、「上達感」を感じにくいのです。

最初から無理して覚える必要はありません。

暗譜する際に、TAB譜とともに五線譜も確認する癖をつけて、少しずつ意識していくことで、自然とフレットと音の関係が身につきます。

拍の数え方

一般的に小節の具体的な場所を表す際、オモテとウラ用いて説明します。

◯拍目の××という言い方をします。

下の画像を見てください。

奏法解説等でも、この表現で解説個所を示しています。