ソロギターアレンジ:『こいのぼり』

ソロギターTAB譜面


演奏動画

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アニメーション付き動画

ツイートした動画のYouTube版です。

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楽曲紹介

童謡をソロギターで弾いてみようシリーズ、今回は『こいのぼり』をソロギターにアレンジしました。

『こいのぼり』は作詞:近藤宮子さん、作曲者は不明の童謡です。『こいのぼり』は5月5日の「こどもの日」の定番曲として広く親しまれています。近藤さんは『こいのぼり』だけでなく、あの『チューリップ』も作詞された方です。

『こいのぼり』は少し悲しい物語があります(Wikipedia。作詞者の近藤さんは1999年までご存命だったのですが、実は歌詞の著作権は消滅してしまっています。一般に著作権の保護期間は没後50年ですから、本来は2049年まで保護されるはずなのですが、複雑な経緯があり、パブリックドメイン化されています。

『こいのぼり』1931年に発表されましたが、当時は無名著作物として公表されました。そのため長年、作者不明の楽曲は日本教育音楽協会が権利者として認められていました。そして著作権が切れる1981年に、同協会が『こいのぼり』の作詞者を第三者に変更したことに対して、近藤さんは自分が作詞者であると名乗りを挙げ、裁判を起こします。1993年に勝訴し、正式に作詞者として認められることとなりました。ただし作詞者としては認められたものの、既に著作権の保護期間は過ぎていたため、権利は既に失っていたのです。

今回、『こいのぼり』をソロギターアレンジし、記事を書くために下調べをしていて、初めて『こいのぼり』の経緯を知りました。戦前・戦時中の複雑な経緯があるにせよ、著作者の権利が十分に守られない事象は非常に残念に思います。ちなみに私は、TwitterでJASRAC管理楽曲の演奏動画や、ソロギターアレンジした譜面動画をアップロードしていますが、JASRACに許諾を得てやっています!

さて今回『こいのぼり』をソロギターアレンジしましたが、「こどもの日」に鯉を模したのぼりを飾る理由をご存知ですか?お恥ずかしながら、私は全く知らなかったので調べてみたところ(鯉のぼりの由来とは?色にはどんな意味があるの?)、江戸時代に「武者のぼり」として飾られたものが、次第に立身出世のシンボルとして鯉の滝登りに変化したものだと言われているようですね。鯉のぼりには、子供の健やかな成長と立身出世を願う親心が込められています。

なぜ今回、『こいのぼり』をソロギターアレンジしたかというと、「子どもの日」が近かったからということもありますが、今年が令和元年だからです。令和という新しい時代が、平和で健やかな時代になってほしいという願いを込めました。そんな気持ちで皆さまも演奏していただけると幸いです。


演奏解説

全体解説

全編アルペジオの構成となっておりますので、特段、テクニックは登場しません。

ただし、唯一のテクニック的なものは、曲全体を通してミュート奏法が使われている点が挙げられます。動画をご視聴いただいた方はお気づきかと思いますが、常に伴奏やベース音が8部音符で鳴り続けているアレンジでして、これらの音に該当する4弦から6弦をミュートしつつ演奏しています。このミュート奏法に関しては、「奏法解説」でご説明します。

また常に伴奏・ベース音が鳴らし続ける関係上、メロディー音を弾くタイミングで運指が難しく感じるかもしれません。この点については「ポイント解説」で個別にご説明します。


テクニック解説

テクニック

記号

解説

ミュート

Mute

右手の小指側の側面でブリッジ辺りの弦に軽く触れて、音を曇らせる奏法。

4〜6弦に触れるイメージです。

※TAB譜の読み方はこちら、ダイアグラム譜の読み方はこちらをご参照ください。


ポイント解説

6小節目

前の小節のベース音を含めると、ベース音がG -> C -> Gと運指が変化します。

動画のテンポで弾こうとすると、少々難しく感じるかもしれません。以下の動画のように、まずはゆっくりしたテンポで運指に慣れることを優先して練習してみましょう。

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動画内で流れるメトロノームに合わせて、1音ずつ正確に音を出すことを心がけてください。運指に慣れてきたら、元動画の速度での演奏にチャレンジしてみてください。


7小節目

7小節目1拍目オモテの2弦3フレットD音は左手薬指で押さえます。

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5秒からが7小節目1拍目です。1拍目を薬指で押さえることによって、3拍目の3弦2フレットA音を中指で余裕を持って押さえることができます。直前の6小節目3拍目で6弦5フレットを薬指で押さえる関係上、少し左手が動きますが、スムーズにできるように練習してください。


12小節目

12小節目1拍目オモテの2弦3フレットD音も左手薬指で押さえます。

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7小節目1拍目とだいたい同じです。5秒からが12小節目1拍目です。D音は付点二分音符ですから、3拍分伸ばす必要がありますので注意してください。

もし2弦3フレットD音を左手薬指で押さえたことにより、13小節目のベース音の6弦5フレットG音を薬指で押さえるのが間に合わない、スムーズにいかないという方は、12小節目の2弦3フレットD音を人差し指で押さえるといいでしょう。

14小節目

6小節目と似ていて、前の小節のベース音を含めると、ベース音がG -> C -> Gと運指が変化します。

いきなり元動画のスピード(90BPM)で演奏しようとすると運指に戸惑うかもしれません。下の動画のように、まずはゆっくりとしたメトロノームのテンポ(80BPM)に合わせて運指を確認しつつ練習を進めてみてください。

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おそらくここが最後の山場だと思いますので、運指に気を取られて、音の大きさにムラができたり、音の伸びが足りなくならないように気をつけて演奏してください。