Piascoreにて『ただいまっ、帰りましたっ』を販売しています。

アニソンをソロギター で弾いてみようシリーズ、今回は「化物語」のBGM、『ただいまっ、帰りましたっ』をソロギター アレンジしてみました。

「化物語」は西尾維新原作のライトノベルです。吸血鬼になってしまった、どこにでもはいない高校生の阿良々木暦と、怪異に出会った少女たちの物語で、いわゆる伝奇物といったカンジです。「化物語」は一般に「<物語>シリーズ」の1タイトルとして位置付けられていて、2019年11月現在、「<物語>シリーズ」は26巻が刊行されています。「<物語>シリーズ」は2009年の「化物語」を皮切りに、順次、アニメ化されていますし、2012年にはゲーム化、2016年には映画化と、多くのメディアに進出し、今や巨大コンテンツになっています。

さて今回アレンジした楽曲は「化物語」のBGM『ただいまっ、帰りましたっ』です。原曲は「まよいマイマイ其ノ參」のラスト、迷い続けていた八九寺真宵が、お母さんの所に帰ることができたシーンで登場します。結局、お母さんの家は空き地となっていて、正確には出会えたという訳ではなかったため、悲しい結末ということになります。ただし真宵が泣きながら光に向かって駆け出していく演出に合わせて、『ただいまっ、帰りましたっ』が流れてくることによって、この時の真宵の心情が決してネガティブなものではなく、交通事故によって果たせなかった願いが叶い、満ち足りていたという点が強調されたのではないでしょうか。原曲は「まよいマイマイ」のOP曲「帰り道」のサビ部分をギターでアレンジしたものです。シンプルなアレンジによって、ノスタルジックな雰囲気を際立たせています。

個人的な話ですが、「化物語」はテレビで再放送しているところを、たまたま観たことで知りました。何となくチャンネルをザッピングしていたところ、「ひたぎクラブ 其ノ壹」でひたぎが暦の口にホッチキスを突っ込み、針を突き刺したシーンを観まして、衝撃を受けたことを覚えています。さらに衝撃を受けたのが、「まよいマイマイ」のOP「帰り道」ですね。「帰り道」は「ひたぎクラブ」のOP「staple stable」の演出やら曲調やらがが大きく異なっていたため、「ホントに化物語？別の番組じゃない？」と驚いたことは今でも忘れられないですね。

さて今回のソロギターアレンジですが、原曲のシンプルでノスタルジックな雰囲気を守ることを心がけました。余計な音は入れずに、忠実にアレンジするように気を使いました。そのため割と難易度は低いと思います。この曲を弾いて、真宵の気持ちに想いを馳せるのも良いのではないでしょうか。