ソロギターアレンジ:『さくら』森山直太郎(変更)

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楽曲紹介

J-POPをソロギターで弾いてみようシリーズ、今回は森山直太朗の「さくら」をソロギターアレンジしました。

「さくら」のシングルCDは2003年に発表されました。リリース後、徐々に人気に火がつき、9周目でオリコン1位を獲得しました。トータルの出荷枚数は100万枚を超えており、森山直太朗の最大のヒット曲です。

「さくら」には様々なバージョンがあります。セカンドシングルとして発表された独唱版が有名ですが、実はシングルカット曲です。デビューアルバム「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」に「さくら」が収録されているのですが、こちらはバンドアレンジです。独唱版とはまた違った趣がありますね。またバージョンという意味ですと、「さくら」は多くのアーティストからカバーされています。具体的にはWikipediaに詳しいですが、有名な方が多いですね。やはり「さくら」の人気の高さが伺えます。様々なアーティストが個性を生かした「さくら」を披露してくださり、「さくら」の新しい一面を楽しむことができます。

「さくら」といえば卒業式の定番ソングですね。「さくら」がリリースされた時、私は中学生でしたが、卒業生の送別会で歌ったような記憶があります。テレビとかで歌われるような楽曲を学校という場で歌うということに、驚きを感じたことを覚えています。「仰げば尊し」とかが採用されてもおかしくない空間の中で、流行りを直ぐに取り入れる姿勢は、今でも先進的だったと思います。今から思えば、音楽の先生が「さくら」のファンだったのかもしれないですね。

個人的な話ですが、「さくら」にはちょっとしたエピソードがあります。当時の私は「さくら」の音源が欲しかったのですが、CDを買うお金がなく、なかなか手が出ませんでした。そのためTSUTAYAでレンタルしようと試みたのですが、人気が高く、いつ見ても貸出中で借りることができず、この手は諦めました。最後の手段として、ラジオで流れてきた時にカセットテープに録音するということにしました。いつ流れるともわからない「さくら」を1日中待っていたあの頃が懐かしいですね。

さて今回のソロギターアレンジですが、原曲のシンプルな雰囲気を大切にアレンジしました。みなさまのイメージからそれほど外れてはいないのではないでしょうか。この曲を弾いて、子供の頃を思い返してみてはいかがでしょうか。

演奏解説

全体解説

特殊操法の『ナチュラルハーモニクス』や『ストローク』などを使用しているので、中上級者にとって弾きごたえのあるアレンジになっているかと思います。

全体的な注意点としては、音が伸びていて伴奏音が少ない場所が多く、テンポを数える必要があること。 譜割が細かい部分が多い為、譜面通り正確に弾くのが結構難しいこと。 また、ダイアグラム譜通りに弾かないと演奏が詰んでしまう『詰みポイント』もあるので注意が必要です

使用テクニック紹介

テクニック
記号
解説
ハンマリング
h

ハンマリングは1度弾いた弦を左手の指ですばやく押さえて音を出す奏法のことです。

詳しくは 基本奏法:ハンマリングをご参照ください。

22小節中半分の小節で使われています。

プリング
p

弦を押さえている指を放す際、押さえていた指を引っかけて音を出す奏法です。

詳しくは 基本奏法:プリングをご参照ください。

22小節中10小節で使われています。

アタックミュート
×

右手の親指の側面などを弦に当てて、アタック音を出す奏法です。

22小節中9小節で使われています。

レフトハンド
L.H.

右手で弦を弾かずに、左手だけでハンマリングやプリング、スライドなどを行う奏法です。

22小節中10小節で使われています。

スライド
s

弦を弾いた後、そのまま押さえている指を移動させて音を出すテクニックです。

詳しくは 基本奏法:スライド・グリッサンドをご参照ください。

17小節目 19小節目 21小節目に使われています。

イントロ

2つのテクニックを解説  ストロークとナチュラルハーモニクスに挑戦しよう!

1小節目・5小節目・9小節目・13小節目は同じ内容です。

ハンマリングとプリングが使われます。1拍目オモテから2拍目ウラはハンマリング プリング ハンマリングを交互に行います。また4拍目ウラの2弦開放B音はプリングを行います。

いずれも音量が小さくならないように注意しましょう。 またどのプリングも2弦で行いますが、プリングする際に1弦に触れて音を出さないように注意しましょう。

2・10小節

2小節目と10小節目は同じ内容です。1拍目から2拍目にかけてハンマリングします。

4部音符から4部音符へのハンマリングですので、音を出すタイミングが早くならないように、譜割に注意してください。

4拍目オモテのアタックミュートは、5弦2フレットB音を押さえたまま、5弦を狙って行います。アタックミュート後すぐに5弦2フレットB音をを鳴らします。アタックミュートの際に、2弦開放B音のメロディー音が鳴っていても、止まっていても構いません。

3・11小節

3小節目と11小節目は同じ内容です。ハンマリング・プリングとレフトハンドが使われています。

1拍目オモテから2拍目オモテまでのハンマリングとプリングは、1小節目の流れと同じイメージです。

2拍目ウラはレフトハンドです。 つまり右手では弦を弾かず、左手でハンマリングして音を出します。

3拍目オモテから2拍目オモテはプリングで音を出します。4拍目ウラはレフトハンドですから、右手は使わず、左手でハンマリングして音を出します。

4・12小節

4小節目と12小節目は同じ内容です。レフトハンドとアタックミュートが使われています。

2拍目オモテのレフトハンドは、メロディー音とベース音を同時にレフトハンドで音を出します。

4拍目オモテのレフトハンドは、レフトハンドで3弦2フレットA音を出すと同時に、5弦をアタックミュートしましょう。

6小節目

アタックミュートが使われています。4拍目オモテのアタックミュートは6弦5フレットG音を押さえたまま、6弦を狙って行ってください。

7小節目

ハンマリングが使われています。

7小節目1拍目オモテには右手で弾く動作がありません。そのため1拍目オモテから2拍目オモテにかけてハンマリングしますが、このタイミングが掴みずらいです。頭の中で拍数を数えてタイミングを間違えないようにしましょう。

8小節目

レフトハンドとアタックミュートが使われています。

1拍目ウラの2弦3フレットD音はレフトハンドで音を出します。つまり右手を使わず、左手だけでハンマリングして音を出します。

4拍目オモテのノイズ音は、6弦解放をアタックミュートして出しましょう。

14小節目

アタックミュートが使われています。

4拍目オモテのノイズ音はアタックミュートで出しましょう。6弦5フレットG音を押さえたまま6弦をアタックミュートしてください。

また4拍目ウラの次のフレーズに移行するタイミングで6弦5フレットを押さえている薬指は離しておき、次の運指に備えましょう。

15小節目

ハンマリング・プリングとレフトハンドが使われています。

3つのテクニックは、音量の調節が難しいです。 これはいずれも右手で弾かず、左手だけで音を出すためです。特定の音だけ大きい、あるいは小さいということがないように注意してください。また3つのテクニックは、いずれも2弦で行いますから、1弦を弾かないように注意しましょう。

2拍目ウラから3拍目オモテのハンマリングは、5限開放弦A音を弾くと同時にハンマリングしましょう。

4拍目オモテの休符はとても重要です。この休符は曲にキレを演出するためのものですから、確実に音を止めてください。アタックミュート気味になっても構いません。

16小節目

ハンマリング・プリングとレフトハンドが使われています。

運指が一部異なりますが、基本的には15小節目と同様です。ここではレフトハンド -> プリング -> ハンマリングのフレーズを小指で演奏することになりますので、より一層音量のコントロールに気を払ってください。

17・19・21小節

17小節目・19小節目・21小節目は同じ内容です。レフトハンドとスライドとプリングが使われています。

1拍目ウラの2弦3フレットD音はレフトハンドで音を出します。

3拍目から4拍目のフレーズは、15小節目や16小節目などと同様に、左手だけで音を出す箇所ですので、音量のコントロールに注意してください。

18・20小節

18小節目と20小節目は同じ内容です。アタックミュートが2箇所に使われています。

2拍目オモテのアタックミュートは、6弦5フレットG音を押さえたままアタックミュートします。4拍目オモテのアタックミュートは、6弦2フレットE音を押さえたままアタックミュートします。

22小節目

最後の小節です。

全音符で1音ですから、特に解説することはないのですが、ここまでたどり着いた思いを込めて弾きましょう。