ソロギターアレンジ:『きらきら星』

演奏動画

動画の再生速度ですが、調節することができます!

PCでは、歯車マークの設定ボタンから調節可能です!

モバイルでは、専用のアプリを利用することで可能となります!

詳しくは こちら をご覧ください。

TAB譜面動画

動画の再生速度ですが、調節することができます!

PCでは、歯車マークの設定ボタンから調節可能です!

モバイルでは、専用のアプリを利用することで可能となります!

詳しくは こちら をご覧ください。

譜面販売

Piascoreにて『きらきら星』を販売しています。

楽曲紹介

童謡をソロギターで弾いてみようシリーズ、今回は「きらきら星」をソロギターアレンジしました。

「きらきら星」は世界的に非常に有名な童謡です。もともとは18世紀のフランスで「Ah! Vous dirais-je, Maman」が発表され、そこから替え歌である「Twinkle, twinkle, little star」が作成されたという経緯があります。その後、大正時代の日本に持ち込まれ、今日に至るまで様々な方が歌詞をつけています。言語や歌詞は違えど、今なお全世界的に親しまれています。

個人的な話ですが、今回、「きらきら星」は海外由来の楽曲だということを初めて知りました。幼稚園に通ってた頃に歌った記憶があるのですが、何となく日本の楽曲だと思っていました。

原曲の「Ah! Vous dirais-je, Maman」ですが、YouTubeで聴くことができます。フランス語は全くわかりませんが、曲自体はまさに「きらきら星」ですね。また日本語訳はWikipediaで確認できます。星とはあまり関係ない内容で、歌詞だけ見ていると「きらきら星」とは気づかないレベルですね。調べてみると、今回の「きらきら星」のように、海外の楽曲に日本語を歌詞をつけた童謡って結構あるみたいですね。例えば「すいかの名産地」」や「ゆかいな牧場」はアメリカ民謡「Old MacDonald Had a Farm」を元にしています。特に「すいかの名産地」は歌詞があまりに日本っぽいので、すっかり日本の楽曲だと思っていました。音楽に限らず、オリジナルよりも有名になったものって、世の中に結構あるのかもしれないですね。

「きらきら星」は原曲の著作権は失効していて、パブリックドメインという扱いです。歌詞に関しては英語版は同じくパブリックドメインです。ただし日本語版は注意が必要です。おそらく一番有名な武鹿悦子版は著作権は有効です。幼稚園の頃の私が歌っていたのは確かこのバージョンだったような気がするのですが、教育目的での楽曲の使用ということで、例外的に著作者に無断で使用ができたということだったのでしょうか。著作権は奥が深くて難しい部分が多いですね。

さて今回のソロギターアレンジですが、原曲のシンプルな雰囲気を大切にアレンジしました。みなさまのイメージからそれほど外れてはいないのではないでしょうか。この曲を弾いて、子供の頃を思い返してみてはいかがでしょうか。

演奏解説

全体解説

シンプルな構成の楽曲なので、演奏しやすい楽曲です。初心者の方の練習曲としてはピッタリなのではないでしょうか。

テクニック解説

特別なテクニックはありません。

※TAB譜の読み方はこちら、ダイアグラム譜の読み方はこちらをご参照ください。

ポイント解説

運指に慣れる

まずは楽譜通りに弾けるようになることを目指しましょう。

そのためには最初から原曲通りのテンポで演奏しようとするのではなく、半分程度のゆっくりした速度で繰り返し弾くことで、曲の演奏自体に慣れていきましょう。つっかえることなく弾けるようになったら、少しずつスピードを原曲に近づけてみましょう。スピードを意識しつつ演奏しようとすると、ゆっくりしたスピードならでできていたことが急に難しく感じることでしょう。

原曲のスピードで弾けるようになったら、あなたは初心者卒業です!

メロディを意識する

演奏自体に慣れてきたら、次はメロディを意識しましょう。

ソロギターはメロディと伴奏を同時に演奏するスタイルです。メロディ(譜面の上向きのパート)を「歌わせる」ようにできるだけ伸ばすことを心がけましょう。音を伸ばすためには、左手で弦を押さえる指をギリギリまで離さないことが重要です。左指を途中で離してしまうと、音がブツブツ途切れてしまうため注意が必要です。

下の図を見てください。

楽譜中の赤枠は左手で弦を押さえる箇所となります。

この赤枠内では左手をできるだけ離さないように心がけましょう。こうすることでメロディーや伴奏がとても綺麗に聞こえます。曲全体を通して、左手で弦を押さえて弾く所はぎりぎりまで押さえて弾きましょう。

メロディを意識して演奏できるようになったら、あなたは中級者です。

テンポを意識する

メロディへの意識が高まったら、最後にテンポを意識しましょう。

きらきら星は絶えず8ビートで伴奏(下向きのパート)を弾いているため、リズムにムラがあるととても目立ち、曲の雰囲気がでなくなってしまいます。

例えば1段1小節目の伴奏パートを見てください。

8音符が8つ弾かれています。この8つの音(矢印の部分)の長さは全て同じ長さです。1小節目以降の伴奏パートも同様で、最後の小節を除けば全て8分音符を8つ弾いています。

このように常に同じ音の長さで伴奏またはメロディーが鳴っている曲の場合、音の長さにムラが生じると悪い意味でとても気になってしまいます。

そこでテンポの練習をする際に便利な道具がメトロノームです。メトロノームを聴きながら演奏する練習を行い、同じ長さで音を傷むことに慣れましょう。

例えば「きらきら星」とは別に、適当な開放弦をメトロノームに合わせて弾き、慣れてきたら曲に戻る方法も有効です。あるいは最初は遅いテンポから始め、徐々に早めていく方法も効果的です。

メトロノームについてはソロギターの道具を参考にしてください。

メロディだけでなく、テンポにも気を使えるようになれば、あなたはきらきら星をマスターしたと言えるでしょう!